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名も無き場末のスナック

夫に死んでほしい妻たちの書き込み。だんなデス・ノートに思うこと

ふと通りかかったヴィレッジヴァンガードで目についてしまった本。

だんなデス・ノート ~夫の「死」を願う妻たちの叫び~

夫に復讐したい・いっそのこと死んでほしいと願う妻たちが書き込んだネット掲示板。
その内容を書籍化したものらしい。

小夜子も数年前、同じような心境だったから(参照記事)手に取らずにはいられなかった。

上の記事にも書いたけど、当時はめっちゃ負のオーラを発散してた自信がある。

社内でなぜか私のパソコンだけが謎のフリーズをすることが多かったし、
電車内で巨漢にぶつかられたりとか、
不幸な心境に上塗りするような嫌な出来事が続いていた。

それでも、夫に復讐したい、
いっそのこと死んでくれれば諦めもつくし楽になるのに

そう、本気で思っていた。

だが、
だが、

同時に、そんな自分から抜け出したいと本気で願った。
夫のためでなんか1ミリもなく、自分のため。
あと、子供のため。

そんな不幸な自分を心底、脱出したかった。

だから、抜け出せた。
本気で願ったから。

あの頃には想像もできなかった優しい世界に出会うことができたのだ。

そんな私は「だんなデス・ノート」は立ち読み2、3ページで
何とも言えない違和感やいやーーーな気持ちになり、買うこともなく棚に戻した。

だって、ひたすら夫の悪口が書きなぐってあるだけなんだもん。

そりゃあ、浮気や借金やDVなどなど、問題ありそうな旦那がたくさん出ている。
文句も言いたくなる状況があることには心から共感する。

が・・・

「何十年もそんな生活して、一体なんなんだよ、夫!」

といった書き込みもあったのだけど、

小夜子に言わせれば、そんな男に何十年も怒り続けている

「あなた(妻)こそなんなんだよ??」

 

さて、多くの人は思うであろう。
そんなに夫が憎いなら、別れればいいではないか、と。
それは至極もっとも、正論である。

が、なぜ彼女たちは別れることができず、
SNSに夫への恨みつらみ、罵詈雑言を書き並べるのだろうか。

小夜子的に、その理由を3つに分けて分析してみたので発表しまーーす!。

 

~夫に死んでほしいと思うくらい嫌いだが、別れない理由~

①物理的に不可能な状態

唯一、本当に別れられないケースである。
「拘束されている」という物理的に不可能な状態を指します。

心が縛られているの~ なんていうレベルではなく、
両手両足を縛られて家から出られない、とか
家を出たらこいつを殺すぞ オラ!と子供の首に包丁の先を当てて人質にとられてるとか、
家を出たら爆発してやっからな オイ!と時限爆弾ベルトを巻きつけられているとか。

そんなイスラム国状態であるなら、確かに別れるどころか、家を出ることさえ不可能です。

だが・・・

ネットに夫の悪口を書き込めるという自由時間があるという時点で、
①の危機的状態にいるとは考えにくいので、次のケースを考えましょう。

 

②自分で「別れない」選択をしている

ほとんどのケースはこれに属します。

「そんなことないわ!私には仕事がないからお金がないし」
とか
「子供が小さいし」
とか
「夫はなんだかんだ言って、私がいないとダメになるの」
とか色んな言い分はあるだろう。

が、それを含めても
「夫と居続けること」を選択しているのは誰でもない、妻本人である。

①の物理的拘束状態にあるとき以外、自分の行動を決めているのは自分に他ならない。

例えば、経済的問題について。
私の昼間の仕事は職業訓練校なんだけど、
そこでは定期的にシングルマザー支援のクラスが開かれる。

公共訓練だから、勉強をしに学校に行くだけでお金が「もらえて」しまう制度。
子供を3、4人抱えて勉強しに来るシングルマザーなんてたくさんいる。
生活保護と併給している方もいる。

離婚したら餓死する、なんてことは今の日本ではむしろ難しいくらいなのだ。
それだけ日本の福祉制度は整っていると私は思っている。

とにかく、別れられないのではなく、別れないのだ。
別れないことがその妻にとって正解であり、幸せなのだ。

夫の文句を書き連ねる前に、
自分の幸せ観について見直すべきなのだと小夜子は思う。

そして、①と②の中間くらいに位置する、ケース③について。

 

③ストレス発散してるからなんだかんだやり過ごせちゃってるケース

かくいう小夜子も、悪口をいうのは好きである。
ネットには書かないけど(パソコンがフリーズしそうじゃん!)、
気の合う仲間に聞いてもらうと、スカッとするしね。

この夫に死んでほしい掲示板(ネット)だって、どこまでが真偽なのかはわからない。
自分の怒りは50レベルだけど、悪口を共有しているとれべる120になってしまう、
そんな群集心理?みたいなものもあるしね。

だから思う。
夫よ死ね、とかいいつつ普段はいい奥さんしてるんだろうな。

で、夜な夜なネット掲示板に夫の悪口書いてストレス発散して、で、癒されちゃって
明日はなに食わぬ顔でいい奥さんを演じるのだろう。

だが!!!!!

小夜子は思う。

中途半端な癒しなんて、害でしかない。

あー、なんか仕事で疲れてだるいし気分が乗らないからマッサージに行こ♪
友達とカラオケ行こ♪

そんな類のストレス発散や癒しはむしろとってもナイス判断だ。
積極的に利用し、発散し、癒されるべきだ。

だが!!それとこれとはわけが違う。
死んでほしいくらい嫌いな夫と日々を過ごさざるを得ない状況なんて、人生の一大事である。
自分の貴重な時間・人生・精神に関わるような最も重要な問題を、
カラオケや悪口やネット掲示板で簡単に癒されてしまって、
忘れてしまって、いいのだろうか???

根本を見直すことなく、癒しに逃げるだけでは問題が良くなることは決してない。
時間は薬になんてならず、事態は悪くなるばかりなのだ。

ネットに書き込みする前に、自分の人生を見つめ直すべきなのだよ。

「夫は私を奴隷のように思っている」みたいな書き込みもあったけれど、
自分の人生を奴隷同然に、ぞんざいに扱っているのは、夫でも子供でも親でもない。
他でもない妻本人ではなかろうか。

この先何年も、あるかもわからない「夫の死」という偶然に願いをかけながら
陰口を言いながら自分の人生を消耗していくのを良しとしていくのだとしたら、
それは自分を馬鹿にしすぎじゃないだろうか?

 

と、2、3ページの立ち読みだったけど、
あまりに怨念がこもった夫への恨み節に、一言申し上げたくなった小夜子でありました。
(小夜子としては、全くオススメしない書籍であります。)

悪口言いたくなるほどの辛い気持ちも、わかるよ。
十分に。
だからからこそ、そんな人は小夜子のスナックに来てほしいんだなあ~

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