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名も無き場末のスナック

小夜子の自己紹介

はじめまして。
場末のスナックでママをしている、小夜子と申します。

スナック、といっても仮想空間でありますが、
当ブログで少しでも羽を休めていただけたら
こんなに嬉しいことはありません。

仮想スナック?
ママ??

わけがわからないと思いますので、
改めて自己紹介をさせてくださいませ。

①小夜子とは

東京都在住のアラフォー♀兼業主婦。
子育てを機に、苦手な「陽のあたる世界」に出てきて、
そこそこ順応しながら(たぶん)、生きています。

②好きな場所は「夜」

子供の頃、当時バブルだった父は時折、都心にあるレストランまで家族を外食に連れて行ってくれました。
いろんなご馳走もあったのでしょうが
何よりも好きだったのは、帰り道。
父の運転する車でぼーっと夜景を見るのが至福でした。
高速道路、首飾りのように連なっているオレンジ色のネオン。
高層ビルに煌々と光る灯り。
無機質な工場地帯の明かり。
真っ暗闇の中にほのかに光る灯り。
そこにいるであろう、幾千もの人々は
どんな顔をしてどんな想いを抱えて生きているんだろう・・・
今のように車内にDVD等はありませんでしたから、
帰り道、他の家族はウトウト寝ていました。
思う存分、ひとりで妄想に浸れる。

昼間みたいに、良い子でいようとしなくていい。
そもそも、私一人いなくなってもこの世界は何も変わらないんだ。
そう思えることは、むしろ自分にとって大きな安心でした。
思えば、小さい頃から「夜の闇」に親近感を感じていたのだと思います。

③夜の世界はブラック企業

大学を卒業して入った会社は「夜の世界」
とはいえ、いわゆる水商売ではなく、
「学習塾」だったのですが。
子供が学校から帰ってからの「学びの場」なので
勤務時間は遅く、毎晩日付をまたいでからの帰宅。
しかも最初の会社は業界でも悪評高いブラック企業。
罵声や、ときにモノまで飛んでくる。
弱音をこぼそうものなら、上司に朝まで囲まれて説教される。
あの日々には絶対に戻りたくないし、生まれ変わっても同じ生き方はしないのですが、
実は、
あの時の自分が懐かしくなることがあるんです。

④あだ名は「女優」だった

それまでの私は、地味で真面目で、顔が丸くて
「いい人」
と言われる典型的なタイプでした。

家族は父・母・弟に加え、祖母(父方)がいました。
私と50歳も離れていない、若い祖母はバリバリ働き気が強く、
よく母とぶつかっていました。
父は仕事人間で家にはあまりおらず、
母と祖母の溝を埋めようと、
険悪な雰囲気を紛らわそうと、
私なりに気を遣いながら生きていた気がします。

運動音痴でセンスもなく地味な女子。それが私。
ただ、勉強だけは努力すれば結果が出やすかったので、
とりあえず先生たちに言われたとおり、勉強はしてきました。

嫌われないように
悪口を言われないように
期待を裏切らないように
いつも何かに怯えながら、
怯えているということにさえ無自覚なまま、
無難を目指して生きてきた私。

大きな転機は、先のブラック企業に入ったこと。
そこは実家のある東京から離れた、東海地方の学習塾。
初めての一人暮らし。
緊張と抑圧の職場。
孤独、絶望、諦め

寂しさを埋めるように男と付き合うも、
心の穴は大きくなるばかり。
そんな中、唯一の救いは「同期の友人たち」
とはいえ、会社では新人が同期とつるむことは禁止されています。
表立っておしゃべりを交わすことはできません。
そこで、暗黙の集合場所が決まりました。

そこは
路地裏の、地下駐車場の喫煙所。

新人は上司の弁当を買い出しに行くという仕事があります。
弁当ができるまでのわずかな時間、その喫煙所に集まり、
ものの10分愚痴を吐き出し合う時間が、何よりの救いでした。

10分前には
「本日のお弁当は、どれにいたしましょうかー?」と満面の笑みで尋ねていた私。
そして10分後には
「お待たせしました~!◎◎弁当で~す♡」と、これまた満面の笑みで手渡す私。
何のために、誰のために笑顔を作っているんだろう。
いや、そんなことは考えるだけ無駄。
私はもはや、精神の風俗嬢なのだ。
そう言い聞かせながら生きるというより、こなしていた日々。

でもその喫煙所では、仮面を脱ぐことが許されていたのです。
深くタバコを吸い込みながら、一日分の鬱屈を勢いよく吐き出す。
眉間にシワ寄せて、自分でもびっくりするくらいの醜い言葉で。
そんな私に、同期たちは意外な言葉をくれました。

「小夜子、超ウケる!!上司の前の顔と全然違うじゃんねえ。
あんたって、ほんとに『女優』だに(←三河弁)」
職場では見せないような、はじける笑顔。
こんな暗くてつまらない私という人間の、しかも雑言に、
彼女たちは大笑いしてくれたのです。
その後、私のあだ名は「女優」に決まったのでした。

薄暗いひんやりとした地下駐車場の奥で。
苦いニコチンの煙を吸い込みながら、
ドロドロとした負の感情を吐き出す時間。
それを笑い飛ばしてくれた仲間たち。
あの会社には二度と戻りたくないけれど、
あの空間は今でも懐かしく、愛おしい。

⑤目指すのは、場末のスナック

一人、二人と仲間の同期も会社を離れ、
3年目を迎える前に私も退職を決意しました。
次何をしようか・・・
なぜかいつも頭の片隅にあるキーワードが
「場末のスナックで働きたい」という夢。

繁華街からは外れた裏通りにある、目立たないスナック。
薄暗い店内には、ろうそくの灯りが灯っている。
お酒を飲みながら、普段人には話せないようなことも、こぼせる空間。
安心して泣ける場所。
真面目さも、笑顔もいらない場所。
でも、安全な空間。

そんな儚い夢は形になることもなく、
その後私は実家に帰り再就職をし、
安心できる恋をし、
普通の20代のような生活を取り戻しました。
女優というあだ名も、やさぐれてた過去も仲間内の笑い話に。

⑥結婚、妊娠からの転落

そんな幸せも長くは続かず、
というか、
平穏な幸せに安住できなかったのは私の性(さが)なのでしょう。
自分を全面肯定してくれた彼氏とは破局し、
とある男性とスピード結婚、妊娠します。
今も夫であるその男性との間には、
何度も何度も確執がありました。
ここはブログ内で語っていきますね。

⑦やっぱり夢は「場末のスナック」のママ

結婚から早9年が経ちました。
紆余曲折ありながらも、今は3人の娘とともに
家族5人で一軒家に暮らしています。
平日は昼間の仕事で多くの方と関わり、
休日は子供中心に振り回されていく日々。
そんな昼間の世界に生息している私のなかに
微かにある「違和感」

平和なのに
幸せなはずなのに
時折、あの薄暗い地下駐車場に戻って
タバコのけむりとともに、吐き出してしまいたい衝動に駆られるんです。

陽のあたる世界で、押し殺している心。
言葉にせずに、飲み込んでしまっている言葉。
時間とともに流れていく、モヤモヤした感情。

やっぱり
「場末のスナック」で働きたいという夢は今も私の体のどこかにある。
太陽の元ではなく、夜の闇のなかで
繁華街ではなく、路地裏で
LEDではなく、ろうそくの灯りのなかで
安心してる毒を吐ける場所

そんな場所を、ネットを介してで創っていけたら。
そう思って立ち上げたのが、このブログです。

つまみの代わりに、私の出会った「言葉たち」を差し上げます。
ゆっくりお酒でも飲みながら、真っ暗な夜にのぞいていただけたら嬉しいです。
もしよかったら、あなたの中にある言葉もお聞かせくださいね。
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